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8月2日(土)シンポジウム 13:00~17:00 懇親会 18:00~20:00
8月3日(日)フィールドワーク 10:00~12:00
長野県下伊那郡泰阜村は1930~40 年代にかけて、中国東北地方(旧「満洲」)へ「満洲泰阜分村」を送り出した村です。現地の中国人民衆の犠牲のうえに成り立っていた開拓団の生活は、ソ連参戦、敗戦によってもろくも崩れさり、多くの命が失われました。さらには長期留用や中国に残留した人も少なくありませんでした。こうした「残留日本人」は 1972 年の日中国交正常化以降に帰国が可能となり、家族も含めて多くの人たちが「帰国」してきました。その帰国・定着にあたり、村では役場職員、学校教職員等々と様々な人たちが帰国者の皆さんと「共に過ごせる地域社会」を築くために努力をしてきました。
しかし、敗戦から 80 年、帰国から50 余年が経つ今日、このような泰阜村の歴史も、帰国者支援の経験も過去となりつつあります。ウクライナ戦争・ガザ侵攻という無残な戦争の只中にある今こそ、東アジアの植民地化、敗戦、引揚げ、残留そして「遅れた帰国」という 20 世紀日本の歴史を象徴するような泰阜村の経験を振り返ることは重要です。
そこで、本会では、(a)泰阜村がこの歴史とどのように向き合ってきたのか、特に村の帰国者支援の経験や想いを役場職員の目から振り返ります。同時に、(b)帰国者の経験を残留婦人や孤児の二世、三世、四世の立場から語ってもらいます。
なお、ここで満洲への移民、中国残留、そして日本への帰国について考える場を設けるため、飯田下伊那だけでなく、ひろく全国の二世・三世・四世や関係者の皆さんへ参加を呼びかけます。そして、多様な経験と立場から論じあうことで、「戦争と社会」について考える契機とします。
多くの皆さんの参加をお待ちしております。そして、世界の平和を祈念します。
会場: 泰阜村あさぎり館(長野県下伊那郡泰阜村田本6765 電話番号0260-25-2055)
問い合わせ先: 泰阜村戦後 80 年平和祈念事業事務局
E-mail: yasuokamura80@gmail.com
泰阜村住民福祉課 電話:0260-26-2111 FAX番号:0260-26-2553
主催: 満蒙開拓の歴史を伝える会、飯田日中友好協会泰阜支部
共催: 中国帰国者研究センター
後援: 長野県泰阜村、満蒙開拓平和記念館、首都圏中国帰国者支援・交流センター
申込書に宿泊情報を記載していますので、宿泊が必要な方は各自予約してください。
8月2日(土)
開会 13:00
主催者挨拶 13:00~13:05
第1部 泰阜村と満洲移民、そして中国帰国者 <13:05~15:00>
司会進行 大越 慶(満蒙開拓を伝える会)
(1)泰阜分村の背景と帰国者支援の概略説明 <13:10~13:30>
島崎 友美(満蒙開拓を伝える会)
(2)泰阜村の帰国者支援を振り返る<13:35~14:30>
遠山 信義(元泰阜村役場職員)、 宮島 吉子(同)
(3)中国から⽇本への帰国、定着を振り返って<14:30~15:00>
宮島 栄二(⼆世:飯⽥市)
休憩 10分
第2部 中国帰国者三世・四世という経験 <15:10~16:20>
司会進行 蘭 信三(国際日本文化研究センター/上智大学)
(1)どうして三世四世と名乗るのか<15:15~15:55>
山崎 哲(三世:慶応義塾大学) 森川 麗華(四世:東京大学)
(2)二世・三世・四世からの発言<16:00~16:20>
第3部 総合討論 <16:20~17:10>
司会進行 蘭 信三(同上)
閉会
懇親会<18:00~20:00>
会場:やまびこ館 *参加費 3000円
*人数に限りがあります(45名)
8月3日(日)
午前フィールドワーク(満蒙開拓慰霊碑、帰国者記念碑、満蒙開拓平和記念館訪問等)
*なお参加状況によっては村の車を準備します。有料ですが安くなります。